新興国株への投資について

シーゲル二郎です。

新興国などの今後の成長が期待できる国の投資の比率は、投資家でもかなり意見の分かれるところです。

米国株投資家の中では一切組み入れしない人が多く、シーゲル二郎も一切投資していません。インデックス投資家の場合、時価総額基準にならって10%程度にする人もいれば、カン・チュンド氏のように半分近くを新興国株にしている人まで様々です。

新興国とは、これから先進国に仲間入りする(と思われている)これからの成長が期待できる国のことです。BRICS(ブリックス)と呼ばれる、ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカなんかが筆頭ですね。

新興国は、単純に今後高い成長が見込まれますが、先進国に比べて経済情勢が不安定なので、リスクは大きめです。その分高いリターンが期待できると思われています。

しかし、シーゲル氏の教えである「成長の罠」によれば、期待が高いほど株価が割高になり、最終的なリターンを押し下げるという結果が出ています。

「投信ハイスクール」という面白い名前のブログで面白い記事があったので紹介します。

外部リンク「【投資家が教える】新興国への投資は有力か?その方法は?投資信託で買うならどんな銘柄?

趣旨としては、新興国への投資は今後先進国より有力であるというよくある内容です。

ですが、決定的に間違っていた部分があったので引用します。

著名な成功した投資家たちは新興国に注目しています。「ウォーレン・バフェット」「ジム・ロジャーズ」など大成功した投資家は、成長し尽くした先進国に興味はありません。(一時的な金融政策により先進国に投資することもまれにありますが、深読みされた戦略のもとで行われています。また、長期保有することはありません。
引用「投信ハイスクール

さすがにこれには笑ってしまいましたのでツッコミます。バフェット氏は、先進国である米国の、退屈な企業への長期投資で大成功した投資家で、現在もそのスタイルはぶれていません。

参考記事「バフェット氏のポートフォリオ

また、もう一つ気になる部分がありました。

投資家は「安く買い」「高く売る」ことで利益を手にしますが、先進国はすでに世界で高く評価されていることで「株が高い」のです。
引用「投信ハイスクール

通常新興国株は高い期待がかかるため割高になりがちなので、この意見とは真逆です。ですが、最近の市場では確かに一理ある考えです。

現在、地域別の平均PERは次の通りです。(2017年8月現在)

地域 実績PER
全世界 19.6倍
先進国 20.1倍
日本 15倍
新興国 15.5倍
BRICS 14.2倍
ロシア 6.9倍

 

こうしてみると、新興国株は決して割高な評価とはいえません。もちろんPERで一概に比較できるものではないですが、少なくともこのブログでいわれているように、先進国株は割高な評価を受けているいう意見も筋が通ります。

ですが、先進国より新興国のほうが成長するのはほぼ確実といえるシナリオです。

成長が期待できないのに割高ということで、先進国株のほうが「成長の罠」に陥っているのかもしれません。

もちろん株が割高か割安かは各指数だけでは分かりません。PERが100倍を超えているアマゾン(AMZN)の株も、後から振り返れば超割安株だったという可能性もあります。

とはいえ、基本的にはアマゾンは割高なグロース株だという見解が一般的です。PERを参考にするのであれば、新興国株は現在割安です。

 

 

この記事では新興国株への投資といっていますが、フロンティア株に投資できる商品も紹介されています。

フロンティアとは、新興国よりさらに成長が見込まれる発展途上国のことを指し、新興国株を超えた新興国株といえる存在です。

現在iシェアーズシリーズである「フロンティア株ETF」で投資することができます。

国別の構成比率は次の通りです。

出典「BLACKROCK

あまり聞きなれない国がひしめいています。なぜか米国も入っています。これらのフロンティア国も、かなり長い目で見れば成長していく企業群で、まさに末来への投資ともいえる内容になっています。

ちなみに信託報酬は0.79%と高めです。長期投資の対象としては少し難しいかもしれません。

とはいえ、通常の新興国株への投資であれば、低コストなETFや投資信託も多数用意されており、世界分散投資派であれば避けては通れない道です。

投信ハイスクール」では新興国株への長期投資が推奨されていますが、米国株投資家の多くは、新興国株は値動きが激しく短期売買向きであると考えている人が多いようです。

意見が真っ二つに分かれる新興国株への投資比率が、投資家の運命を大きく分けることになりそうです。

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新興国株の投資比率が運命を決める

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