楽天VWO「なんのためにうまれてきたのか」

つみたて次郎です。

昨日の記事に関連する内容です。

楽天証券のiDECOに楽天VT・楽天VTIが追加!

3本新しい投資信託が追加され、そのうち2つは「楽天・バンガード・ファンド」シリーズである楽天VT楽天VTIです。多くの人が待ち望んだことでしょう。

ここで突然ですが、皆さん「アンパンマン」というアニメはご存知でしょうか?

むしろ知らなかったら先に見てください(笑)

国民的人気アニメですが、その主題歌「アンパンマンのマーチ」には、とても子供向けとは思えない深い意味を持った歌詞があります。

なんのためにうまれてなにをしていきるのか
こたえられないなんてそんなのはいやだ!

楽曲「アンパンマンのマーチ」より引用

今回採用されなかった「楽天・新興国株式インデックス・ファンド」は、きっと心の中でこう思っているに違いありません。

楽天VT楽天VTIと同じく「楽天・バンガード・ファンド」シリーズの1つで、少し遅れて販売された第二弾商品です。

投資先は、「バンガード・新興国株式ETF(VWO)」となっており、通称「楽天VWO」と呼ばれていますが、3つの中では影が非常に薄いです。

新興国株式は現在最も競争が激しく、信託報酬の引き下げ合戦が盛んです。競合商品を一覧で見てみます。

略名 信託報酬 特徴
EXE-iつみたて 新興国株式ファンド 0.1948% 韓国除くなら最有力
eMAXIS slim新興国株 0.2052% 実質なら多分最安値
楽天・新興国株式インデックス 0.2696% 韓国除く・小型株含む
ニッセイ新興国株※ 0.36612% 過去の栄光

※正式名称は「 <購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド」

EXE-iはSBI系の投資信託で、楽天VWOと同様に海外ETFを用いて運用する「ファンド・オブ・ETF」ともいえるスタイルです。単純な信託報酬なら最安値です。

「eMAXIS slim新興国株」は、先月11月に信託報酬の引き下げを2回も行っており、驚異的な低水準になっています。また、EXE-iや楽天と違いETFではなく現物の新興国株式を運用するので、三重課税問題を回避できるというメリットがあります。(ニッセイなど他多数も同様)

おそらく実質コストでは、「eMAXIS slim新興国株」が最安値になる可能性が高いです。

ニッセイに関しては、低コストリーダーとしての実績があるので、拳で信託報酬引き下げで抵抗してくることが予想できます。

楽天VWOには小型株も含むというメリットもありますが、この中で見ると正直影は薄いです。小型株の有無を除けばほぼ一緒である「EXE-iつみたて 新興国株式ファンド」に信託報酬で大きく負けているのが致命的です。

全世界株式における楽天VTEXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドでも信託報酬はEXE-iのほうが安いですが、管理する海外ETFが3つというハンデを背負っているので、隠れコストを含めた実質コストでは逆転するかもしれません。

その一方、「楽天VWO」と「EXE-iつみたて 新興国株式ファンド」の場合はどちらも投資先の海外ETFは1つだけなので、信託報酬の差がそのまま実質コストの差になる可能性が高いです。

つみたて次郎的には、韓国含めたいなら「eMAXIS slim新興国株」、韓国いらないなら「EXE-iつみたて 新興国株式ファンド」でいいのではないかと思っています。

楽天・新興国株式インデックス」も悪い商品ではないのですが、楽天VT楽天VTIと肩を並べることはできないでしょう。

また、楽天VWOは、この記事で出てきた商品の中で唯一つみたてNISAの対象になっていません。

それは、連動する指数に関係しています。それぞれの連動する指数は次の通りです。

 

eMAXIS slimなど他多数・・・MSCIエマージング・インデックス

EXE-i 新興国株式・・・FTSEエマージング・マーケット・インデックス

楽天VWO・・・FTSEエマージング・マーケット・オールキャップ・インデックス

 

この中で楽天VWOは「オールキャップ」がついているせいでつみたてNISA対象の条件を満たすことができません。

つみたてNISAでは、金融庁があらかじめ定めた指数に連動する商品しか認めないホワイトボックス形式ですが、楽天VWOのような商品が認められないのはもったいないですね。

楽天VWO自体は間違いなく金融庁が想定している内容に沿っているはずですから、うまくルールを変更してもらいたいなと思っています。

そうすると、現時点ではつみたてNISA対象になっておらず、iDECOでの追加も見送られてしまった楽天VWOは、現行NISA口座または特定口座で購入するしかありません。

iDECOについてはこれから発表される可能性が残っていますが、もうすぐ来年になるということを考えると結構怪しい気がします。

また、現行NISAや特定口座に手を出す人は投資金額に余裕がある人が多いでしょうから、わざわざ楽天VWOを買わずともバンガードの本家VWOを買う人がほとんどでしょう。

そしてiDECOでも採用されなくなってしまったら、もう影すらなくなってしまいます(笑)

 

 

競合商品が異常に手ごわいうえに、投資信託という強みを活かすことも許されない。

ぼくはなんのためにうまれてきたのだろう 

by 楽天VWO

 

 

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哀しい

楽天VWO「なんのためにうまれてきたのか」” に対して 2 件のコメントがあります

  1. あや より:

    こんばんは、いつも深い考察とわかりやすく役に立つ情報をありがとうございます。

    まさに今回の内容は私が今悩んでいた内容で、神の啓示を得た気持ちです。

    新興国投資信託を選ぶならどこか迷っていたところで、大変助かりました。

    楽天の新興国…はそれこそ毎日見ていて、あ、安くなっている!今日は高いなと一喜一憂でしたが、長く付き合いたい投資信託は目先の利益ではないですもんね。

    粛々と楽天全米株式インデックスファンドを積み立てNISAで積み立てるだけにするつもりでしたが、新興国を視野に入れた時にはEXE-i つみたて新興国株式ファンドに是非しようと思います。

    今までSBI証券一辺倒でしたが、楽天証券も作らなくては!とこちらの前のブログで教えて頂きました。

    ウェルスナビをやっていますがそれの前に積み立てNISA、ジュニアNISAですよね。イデコは専業主婦だとあまり得は無さそうで始めるか迷っています。

    ちなみにジュニアNISAはSBI証券なのですが、楽天以外だとニッセイ外国株式インデックスファンドがやはり良いのでしょうか。

  2. シーゲル二郎 より:

    どうもこんばんは、参考にしていただきありがとうございます。

    新興国株式クラスは最近急激に充実してきたので、今後の動向に目が離せませんね。

    専業主婦の場合のイデコは意見が分かれそうですが、節税メリットがなくとも運用益が非課税なのは大きなメリットなので、60歳まで引き落とせないデメリットを許容できるならぜひ活用するべきだと思います。

    先進国株式クラスだと、eMAXIS slimと並んでニッセイは信託報酬最安値ですが、実質コストが結構高めなことで有名です。(それを踏まえても十分オススメできますが)

    MSCIコクサイに連動する商品は非常に激戦区で、インデックス投資ブログなどではよく比較されているので、当ブログ以外を参考にしてみるのがいいかと思います。

    管理が面倒でなければ、複数まとめて保有して運用会社も分散するのが理想です。

    参考になれば幸いです。

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