PPGインダストリーズ(PPG)分析

シーゲル二郎です。

今回は、PPGインダストリーズ(PPG)を分析していきます。

自動車などの塗料メーカーで、世界トップクラスです。

 

連続増配…45年

S&P格付…A-

採用インデックス
・米国配当貴族指数
・S&P500

 

もともとは板ガラスのメーカーでしたが、19世紀末に塗料に参入し、現在ガラス事業はごくわずかです。航空機・船舶・建築・自動車などの塗料・材料がメイン事業です。

また、似たような企業で、シャーウィン・ウィリアムズ(SHW)という米国企業も、米国配当貴族指数に選ばれています。

塗料メーカーとしては、このPPGインダストリーズ、シャーウィン・ウィリアムズ、アクゾノーベル(オランダ)の3つがトップ争いをしているようです。塗料メーカーも買収合戦が激しいので、順位はコロコロ入れ替わりそうです。

 

海外展開はしっかりできており、世界中に塗料をばらまいています。

 

2013年にはアクゾノーベルの北米部門を買収しており、一時的利益が急増しています。その後は右肩下がりですが、今後は増収増益に転じる見込みです。

 

営業CFマージンは10%弱でぼちぼちですが、キャッシュフローは非常に安定して美しいです。投資CFに大きなブレがなく、フリーCFをしっかり残せています。

 

買収による利益が大きな割合を占めており、判断は難しいです。直近の配当性向は約50%ですが、今後は大幅な増益が見込まれているので、増配余力は問題ありません。

 

ROEがブレブレなのは事業買収の関係だと思うので、今後は落ち着きそうです。自己資本比率がずっと30%ほどで推移しており、少し不安です。

 

現時点情報(2017/8/31)

株価…103.81ドル
PER…37.47倍
配当利回り…1.73%
連続増配…45年

PERは37倍以上と非常に高いですが、買収のイザコザのためで、問題ありません。今後は落ち着くでしょう。配当利回りが低めですが、配当性向がもともと低いためで、割高ではないでしょう。

塗料という非常な地味な事業内容で、各グラフも非常に地味でした。自己資本比率が30%と低めであり、利益のばらつきも激しいです。フリーCFは比較的安定的で、ペンテア(PNR)と似ています。

塗料自体はコモディティ産業といえるので、イメージ通りあまり魅力はありません。決して悪い銘柄ではありませんでしたが、わざわざ選択する理由もない気がします。

可もなく不可もないので、配当貴族の一員であることに意義はありません。

 

 

 

 

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