ニッセイ8資産がつみたてNISA対象外な理由をニッセイAMに問い合わせしてみました

つみたて次郎です。

2018年からスタートしたつみたてNISAでは、対象商品に厳しい制限がかけられており、低コストインデックスファンドが主な対象になっています。

20年以上続く予定のつみたてNISAですから、投資信託を運用する各社にとっては大きなチャンスといえる状況であり、各社しのぎを削っている段階です。

今年以降新規設定されたインデックスファンドの多くがつみたてNISA対象の条件を満たしており、そのほとんどが即日つみたてNISA対象商品として発表されていますが、先日例外がありました。

参考記事「半年遅れでやっとつみたてNISAに採用されたSmart-i 8資産バランス(安定型・安定成長型・成長型)について

つみたてNISA対象になることはメリットでしかない(はず)なので、長期間放置していたのは全く理解できませんでした。

 

そしてもう1つ、つみたて次郎がずっと気になっている投信があります。

それは、<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)です。

内容はいわゆる8資産均等型で、バランスファンドの花形ともいえるジャンルです。

設定年月日は2018年2月13日となっています。

運用会社はニッセイアセットマネジメント㈱となっており、低コストインデックスファンドの先駆け的な存在として非常に有名です。

8資産均等型は非常に人気が高いため、むしろ今年に入ってからやっとニッセイが新規設定したという事実自体が驚きではあります。

そしてさらに驚きなのが、いつまでたってもつみたてNISA対象商品に追加されないということです。

 

ニッセイ8資産の信託報酬は0.17172%と非常に低く、これは全バランスファンドの中でも最安値クラスです。

8資産均等型ファンドとしてもeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)と並ぶ驚異的な水準です。

バランスファンドの花形ともいえる8資産均等型であり、その中でコストは最安値タイ…そんな圧倒的な競合力を持つ商品なのに、つみたてNISAになぜか採用されていません。

新規設定のタイミングが今年2月ということを考えても、明らかにつみたてNISAを意識していると思っていたので、全く理解できない状況です。

また、同社の既存商品である4資産均等型や6資産均等型については最初からつみたてNISAに採用されており、今年6月には信託報酬引き下げが行われているなど、つみたてNISAの定番ファンドとして注力している様子が伺えます。

その中で8資産均等型だけ放置されている状態であり、そのせいか総資産額も半年以上経過した現時点で約8,300万円と、ポテンシャルを考えれば極めて少額になっています。(2018年8月29日現在)

 

 

あまりにも不可解な状況なので、運用会社であるニッセイアセットマネジメント㈱に電子メールで問い合わせをし、先日回答をいただきました。

問い合わせ及びその回答の要点をまとめると次の通りです。

 

つみたて次郎:ニッセイ8資産は現在つみたてNISA対象になっていないが、条件をすべて満たしているように見える。対象商品にできない事情があるのか?それともニッセイAMの意向か?

ニッセイAM:新興国債券部分の連動指数である「JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(除くB格以下)」が対象指数ではないため、つみたてNISAの対象商品にはなっていない。

 

つみたて次郎はてっきり条件を満たしているものだと思っていましたが、新興国債券部分がNGとなっているようです。

争点となっている「JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(除くB格以下)」ですが、実は(除くB格以下)がなければつみたてNISAの対象指数になっています。

出典「金融庁」

赤線で囲っている部分が、新興国債券として認められている指数です。2つ目の黒丸が「JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス」となります。

それぞれ違いはありますが、こちらは現地通貨建てではなく米ドル建ての新興国債券になっているのが大きな特徴です。

ちなみに同指数を採用した8資産均等型ファンドとしては、たわらノーロード バランス(8資産均等型)が存在しており、つみたてNISAにもバッチリ採用されています。

そのため指数の面ではニッセイ8資産も問題ないと思っていましたが、まさかの結果で驚きました。

指数に(除くB格以下)という調整がされてしまっているせいで、惜しくもつみたてNISA対象外になってしまったということになります。

ニッセイAMの新興国債券マザーファンドが(除くB格以下)である限り、今後ニッセイが新興国債券を混ぜたバランスファンドを出しても全てつみたてNISA対象外になってしまうという悲しい事実が判明してしまいました。

しかし(除くB格以下)ではないたわら8資産でも、実は似たような制限をかけています。

(エマージング・債券パッシブ・マザーファンドの投資態度について)

組入債券は、当初組入時において、S&PもしくはMoody’sの外貨建て長期格付がBB-格もしくはBa3格以上を取得している債券とします。

出典「たわらノーロードバランス(8資産均等型)請求目論見書28P

そのためニッセイもたわらも実質的には同じ運用方針であると考えられますが、指数自体の名称を変更したニッセイはアウトで、指数の名称はそのままで運用方針を変更しているたわらはセーフというのは非常に不公平に思えます。

 

個人的には、指数でガチガチに対象商品を縛るというつみたてNISAの制度設計に疑問があり、ニッセイ8資産の様なつみたてNISAに相応しい商品が除外されてしまうというのは大きな問題であると考えています。

似たような境遇としては楽天・新興国株式インデックス・ファンドも、ほんのわずかな指数の違いによりつみたてNISA対象外になっています。

参考記事…楽天VWO「なんのためにうまれてきたのか」

インデックス型の投資信託であれば、単に信託報酬による制限のみで十分ではないでしょうか?

つみたてNISAはスタートしてまだ間もないためルール変更は難しいと思いますが、少しずつより良い制度に進化していくことを期待しています。

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ニッセイ辛い

ニッセイ8資産がつみたてNISA対象外な理由をニッセイAMに問い合わせしてみました” に対して1件のコメントがあります。

  1. Asakaze より:

    それいうと「スマートベータ」型など新しい指数を作ってそれに連動させるインデックスだという主張が可能になるからだと思いますけどね。事実上アクティブと変わらなくてもインデックスを名乗れる様になってしまう。

    iFree NEXT FANG+みたいなのも含まれていいということになってしまう予感が。

  2. つみたて次郎 より:

    個人的にはアクティブファンドも、信託報酬以外の条件は緩めてもよいのではと考えています。
    FANG+も全体から見れば十分長期投資に耐えうる投信ですし、スマートベータへの門戸が広がれば私自身も好都合ですからね(笑)

  3. 狼犬 より:

    こんにちは。ごもっともだと思います。
    長期投資で放ったらかしでも良いもの、報酬の低いものは受け入れられるようにしたら良いのに、と思います。
    精々やるなら純資産総額(マザーファンド基準も可、とか。)くらいで良いと思っていますし、クオンツ系のインデックスは(金融庁が行なっている)個別の商品チェック時に弾けば良いと思います。
    金融審議会で、アクティブとパッシブの区別を過剰に気にした挙句、こんなことになってしまったんだと思います。

    肝心のインデックスも、偏りがありますよね。

  4. つみたて次郎 より:

    アクティブとパッシブの区別を過剰に気にしたというのはまさにその通りですね。
    指数の偏りについても、個人的にJPX400やRAFIエマージングあたりは浮いているような気がしています。

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