定期預金代わりにNISAで国内債券ファンドを買うのはアリか?

予約投稿の時間を間違えたつみたて次郎です。

今年からつみたてNISAがスタートしましたが、以前有力な制度といえるのが従来の一般NISAです。

非課税期間は5年と非常に短いですが、年額120万円と上限が高めなことや、ロールオーバーが可能なことから、資金額や投資方針によってはつみたてNISA以上のメリットを見出すことができます。

最大のメリットは、ほぼ自由な選択肢から金融商品を選ぶことができることです。

つみたてNISAでは事実上、インデックス型投資信託が主力となってしまいますが、一般NISAならば、投資信託だけでなく海外ETFや個別株にも投資できます。

そのなかで、一般NISAで投資できない領域が無リスク資産です。

あくまで国民の資産形成を促す制度であるため、貯金から投資という流れを期待しており、定期預金や国債等に投資することができません。

そこで、次のような発想をすることができます。

定期預金や国債等の無リスク資産の代替えとして、一般NISAで国内債券ファンドを購入する。元本割れリスクを抑えつつ、非課税メリットを享受することができる。

実はとある読者様からお問い合わせでいただいた内容なのですが、実はつみたて次郎も昔考えたことがある内容だったので、今回解説していきたいと思います。

NISA制度が始まったのは2014年からですが、当時はまだつみたて次郎は投資家デビューしていませんでした。

投資について興味はありましたが、そもそも満足な生活防衛資金もなく、投資できないもどかしさを感じていた頃でもありました。

NISA制度開始後は、少額ながらインデックスファンドを細々と購入していたので、NISAの枠はダダあまりの状態でした。

そのため、「生活防衛金相当額を国内債券としてNISAにぶち込めばいいのでは?」と考えるようになりました。

通常NISAやiDECOなどの非課税口座には、期待リターンの高い株式やREITなどを投入するべきですが、枠を使い切らないのであれば話は別です。

どうせ使わない枠であれば、無リスク資産クラスにも非課税メリットを与えてしまおうという発想です。

しかし、現実的にはいくつかの問題があります。

 

①非課税につられて投資先を変える違和感

非課税口座はリターンが出て初めて非課税メリットを享受することができます。

国内債券といえど、元本割れするリスクがあり、特に日本では歴史的な超低金利が続いていますので、何かの拍子に大暴落する可能性もあります。

もともと国内債券クラス自体が高いリターンを得られる方法ではなく、元本割れリスクを背負うに見合う節税メリットがあるかどうかは慎重に考えるべきです。

逆に言えば、もともと国内債券or現預金などで迷っている人が、後押しとして非課税メリットに価値を見出すのは問題ないと思います。

あくまで、「もともと国内債券に投資したいと思っていたかどうか」で考えるべきです。

債券自体は、長期で現金以上のリターンを生み出すとされていますが、5年という比較的短い期間であることや、金利上昇の反動などで元本割れで終わる可能性を受け入れられるかどうかがカギとなります。

つみたて次郎の場合、元々国内債券資産クラスに投資する予定はありませんでしたので、この項目をクリアできていないことになります。

②信託報酬が割高

債券のリターンは、株式と比べ基本的に低くなるうえにバラツキが大きいです。

したがって、信託報酬等のコストによる影響が非常に大きいです。

国内債券ファンドに投資する場合、今までは事実上投資信託のみでしたが、2017年12月に国内ETFとして「NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合連動型上場投信」が登場しており、信託報酬は0.1296%です。

投資信託の場合の選択肢は多数ですが、「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」の信託報酬0.1512%が現在最安値となっています。

どちらも低コストとはいえ、国内債券の期待リターンが2%前後であることを考えると、かなり大きなコストになります。

後は直接関係ありませんが、これらよりも低コストな株式ファンドがあるというのは、とんでもない恐ろしい時代になりましたね(笑)

 

③非課税枠をもっと活用できるのではないか

「一般NISAで国内債券」という発想があるということは、「年間のリスク資産への投資額が120万円以下である」ということの裏返しにもなります。

年間120万円をすべて株式等のリスク資産に充てるのは、世間一般的にはかなりアグレッシブなポートフォリオになりそうです。

そのため、120万円のうち一部を国内債券に充ててみるという発想は悪くないように思えます。

しかし、120万円のなかでリスク資産と無リスク資産を分けて考えるのならば、もっと良い方法があります。

それは、つみたてNISA+特定口座です。

120万円分を全額リスク資産に使わない&投資先に細かいこだわりがないというのであれば、一般NISAではなくつみたてNISAを選んだほうがオトクになりそうです。

つみたてNISAと一般NISAはどちらか一方しか選択できませんので、どちらのメリットが大きいかをしっかり考えていく必要があります。

そもそも「一般NISAで国内債券に投資する」という発想が出てきた場合、リスク許容度はおそらく低めであることが推測できますので、投資額上限が低く非課税期間の長いつみたてNISAのほうが向いている可能性が高いと思われます。

つみたてNISAで自分が希望するリスク資産を保有し、特定口座で必要な国内債券を買うなり、もしくは元本割れすることのない定期預金や個人向け国債などに充てたほうがよさそうです。

例えばですが、年間の投資額が120万円で、リスク資産60万円+無リスク資産60万円に投資したいのであれば、一般NISAを選択するよりもつみたてNISAを選択したほうが非課税メリットは大きくなると思われます。

その場合、リスク資産はつみたてNISA40万円+特定口座20万円でまかなうことになります。

当時は一般NISAしかありませんでしたが、現在ではつみたてNISAという選択肢が出たので、「一般NISAで国内債券」が有効なケースは激減したといえるでしょう。

勘違いしやすいですが、「投資額が40万円以上ならつみたてNISAじゃなくて一般NISAのほうがいい」というのは誤りですので気を付けましょう。

あくまで投資先の期待リターンと投資先のバランスによって考えていくべきであり、つみたてNISAのほうがより広い人にオススメできると思っている大きなポイントの1つでもあります。

 

まとめ

いろいろ解説していきましたが、もっと簡単にまとめると次の通りです。

 

・国内債券は無リスク資産ではなく、元本割れリスクを背負う事に対する非課税メリットが小さい。

・リスク許容度が低めなら、一般NISAよりもつみたてNISAのほうが向いているかもしれない。

 

当然ながら「一般NISAで国内債券投資」というのは、リスク許容度が普通~高めな人には関係ありません(どちらかのNISAでリスク資産を投入すべきだから)

ですが、リスク許容度が低めな人にとっては少し物足りなく、そもそも投資ではなく貯金代わりと考えている人にとってはやや危険ともいえます。

「帯に短し襷に長し」といったところで、現実的には悩ましい投資法かもしれません。

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無リスク次郎

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