【日興アセット】低コストのインデックスファンドが最強…というほど単純な話ではない。

つみたて次郎です。

日興アセットマネジメント(株)より、興味深い資料が出されていたので感想文を書いてみました。

外部リンク…低コストのインデックスファンドが最強…というほど単純な話ではない。

公式資料としては大分過激なタイトルでスタートしています。中身もなかなか面白いです。

 

出典「日興アセットマネジメント

1ページ目からこの内容です。メディアだけでなく、私含め投信ブロガーにも心当たりがありそうです。

当ブログでも、低コストインデックスファンドの優位性はしばしば解説していますが、あくまで市場平均と同じリターンしか得ることしかできないので、ベターであってもベストではありません。

また、インデックスファンドに対する議論だけでなく、分配金や積立投資など幅広いテーマに沿って解説されているので、気になった部分をピックアップしてみました。

 

①毎月分配型の是非

出典「日興アセットマネジメント

毎月分配金が発生する「毎月分配金型」の投資信託は、金融庁から直々に批判されたことで話題になりました。

当記事にもあるとおり、分配とは自分の資産を削るものです。これは投信だけでなく、株の配当金や株主優待でも同じです。

「分配金を現金でほしい人もそうでない人もいる」という主張はまさにその通りで、毎月分配型という仕組み自体には全く問題はありません。

それでも毎月分配型が批判されてしまう理由は、上から4番目の「投資元本を削って分配金に充てる」という部分です。

これは反論の通り、ブラックボックスでも何でもありません。株式会社だって、赤字でも配当金を出すことだってあります。これも株主から見れば、投資元本を削って自分の懐に入れていると同じ行動です。

しかし、この当たり前の知識を知らない人が投資しているのが大問題なのです。

また、金融機関側が「分配金が年間○%です!」という宣伝文句を多用している以上、通らない理屈です。

「分配金が多ければ元本はいくら減ってもいい」という顧客は非常に少数派だと思います。元本を維持したまま、それなりの分配金が欲しいというニーズが圧倒的多数でしょう。

毎月分配型という仕組みが問題なのではなく、金融機関の宣伝方法と、当たり前のようにタコ足配当される運用状況というミスマッチが金融庁の怒りに触れた根本的な原因ではないかと思います。

 

②本気の積立

出典「日興アセットマネジメント

正直なところ、毎月100円とか1000円の積立は資産形成としてはほぼ無意味です。

もちろん投資の勉強としては非常に有意義ですが、積立投資は高いリターンを望める投資法ではないので、ある程度の資金投入が必要です。

また、このページでは「世界株式への毎月1万円積立が17年間で447万円になりました」となっていますが、次のページでは「頑張って毎月5万円だったら2235万円になってました!」という内容になっています。

ある程度意味のある金額を積立することが、本当の資産形成になるということですね。

しかしこれは、最近よく目にする「少額なら積立投資なんて意味ない」という意味ではありません。

もし投資資金を捻出できないのなら、そもそも貯蓄ができないという意味ですので、投資以前の問題です。

ですが、毎月10万円とか貯金できるのに、投資に5000円しか回さないというのはもったいないよという話です。

参考記事「投資は余剰資金でというのに、貯金は余剰資金でとは言わない不思議

そもそも投資の成績は、入金力×リターンですので、投資金額を増やすほど有利なのは当然です。

「お金を預けないと貯金が増えないよ」と同じ当たり前の理屈です。投資は貯金の延長である以上、まずはしっかり給料から投資に回せるお金を増やす環境づくりが大事です。

また、お金は貯金や投資するだけでなく、勉強や娯楽に使うという選択肢もあります。自分の稼いだお金をどう配分していくかをしっかり考えたうえで、必要な金額を投資に回すバランス感覚が重要です。

 

③分配金の解釈

出典「日興アセットマネジメント

なかなかすごいことが書いてあります。

投資信託でよくある分配金にまつわる誤解をバッサリ切っています。

特にすごいのが、分配金の健全性に大きな意味は持たない場合が多いという記述です。

確かにトータルリターンの上では関係ありませんが、毎月分配型が必要になる層の投資家であれば重要な項目です。

配当目当てで株を買うときは、配当性向が高すぎたり、タコ足配当になっていないかなどの確認は必須であるように、投資信託でも必ず確認すべきです。

ここまでバッサリ切るのであれば、もはや毎月分配型云々の問題ではなくなってきます。

捻くれた見方をすれば、「分配金を目的とした投資」そのものを否定しているようにも見えてしまいます。

毎月分配型を擁護する内容が多いですが、むしろこれでは毎月分配型の存在意義を考えさせられてしまいます。

分配利回りの絶対値や健全性にこだわらないのであれば、分配金というシステムそのものの必要性が揺らぎます。

 

まとめ

なかなか読み応えのある内容でした。

長期・分散・積立という基本的な要素は抑えつつ、インデックス投資に対する疑問をぶつけていくという珍しいコンセプトで新鮮でした。

全くの初心者向きではありませんが、インデックス投資について少しかじった人であればいろいろ発見があると思います。

インデックス投資は決して万能ではないし、分配金は約束されたリターンではありません。自分の投資戦略ならば、長所も短所もしっかり答えられるようにしていきたいですね。

とはいえ、記事を作成したのは日興アセットマネジメントという金融機関であるため、投資家に中立な立場で書かれたものではないという点には注意が必要です。

複数の情報を調べて、正しい情報を取捨選択していきましょう。

最後にもう一度元記事のリンクを張っておきますので、興味のある方はぜひご覧ください。

外部リンク…低コストのインデックスファンドが最強…というほど単純な話ではない。

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