市場シェアこそ正義なのか

シーゲル二郎です。

シーゲル二郎です。株式投資をする上では、高収益で永続できる企業を選ばなければいけませんが、企業を調べる際に重要なのが、市場シェアです。

市場シェアとは、その企業の製品が業界でどれだけ浸透しているかということです。例えば、コルゲート・パルモリーブ(CL)は、歯磨き粉の世界シェア40%を超えておりトップです。

我等がコカ・コーラ(KO)は、炭酸飲料水の世界シェア50%越えで第1位です。市場シェアが高ければ、多くの販売経路を確保できますし、規模のメリットにより、コストも抑えられ、ブランドの知名度も上がりやすいです。そのため価格決定力を得られ、高収益を維持できると一般的には言われています。日本の自動販売機が高いのもほぼコカ・コーラ社のせいです。

しかし、当てはまらないケースがいくつかあります。例えば、多くの競合にさらされている市場では、頻繁に市場シェアの順番が入れ替わります。例えば、2017年現在の自動車メーカーの暫定1位はトヨタ自動車ですが、シェアはたったの11.2%です。2位のフォルクルワーゲンが11.1%なので、まさに激戦区です。この場合、シェアを取るためには技術競争や値下げが必要で、長期的な利益は少なくなってしまいます。

また、シェアが高いのに、利益率の低い企業もあります。航空機を作っているボーイング(BA)や、建設機械を作っているキャタピラー(CAT)などがそうです。市場の過半数近くのシェアを握っていますが、全体的な需要の減少やコスト高によって、思うように利益が出ていません。市場シェアを支配していて、かつその業界が安定して利益を得ているような企業を見つけなければなりません。

また、高い市場シェアを誇っていて高収益でも、安心できない分野もあります。市場ネットワーク効果といって、多くの人が利用していること自体が重要な業界です。例えば、クレジットカードのビザ(VISA)や、ワードやエクセルを作っているマイクロソフト(MSFT)などは、みんなが使っていること自体がブランド価値を高めています。VISAブランドであれば、世界中のお店で使えますし、ワードで作った文章ならほとんどのパソコンで見ることができます。これが一太郎で作った文章だったら、誰かに送っても開けないかもしれないという不安があります。

裏を返せば、高いシェアが維持できなければ高収益体制も一気に崩壊するということです。VISAの加盟店が急に離脱してしまったら、お店で使えるかどうかを心配するようになってしまうため、利便性が急激に下がってしまいます。一番の理想は、良い製品が売れ続けた結果、副次的に高いシェアになったという状況です。

高いシェアになるためには、競合よりも圧倒的に強い状況にならなければならないので、多くの投資と時間が必要です。そのためシェアを拡大している間は、あまり利益が出ることはありません。(Amazonなどがいい例です。)

一度シェアを築くことができれば、あとは金のなる木を楽しむだけです。

ただし、Amazonのような将来有望企業は、歴史的に割高な評価を受けることが多かったので、平均的には長期リターンは低いというデータがあります。

我々長期投資家は、すでに市場シェアを支配して高収益企業の株式を保有するべきです。末来の勝ち組ではなく、現在の勝ち組に投資をするだけで十分です。

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