インテル(INTC)分析

シーゲル二郎です。

今回は、インテル(INTC)を分析していきます。

コンピュータの頭脳ともいえるCPU製造の世界トップ企業です。

 

連続増配…2年

S&P格付…A+

採用インデックス
・NYダウ
・S&P500

 

「インテル入ってる」のキャッチフレーズで有名な企業です。サッカーチームでも有名で、長友選手が所属しています。

世界最大の半導体メーカーです。半導体全体の世界シェアは約15%ほどです。

マイクロプロセッサの製造会社であり、簡単に言うとパソコンのCPUを作っている会社です。CPU(中央演算装置)は、パソコンの核となる部品で、パソコンの処理性能に大きく関係してきます。

パソコンにインテルのCPUが入っているので、「インテル入ってる」ということです。余談ですが、英語では「Intel inside」となります。どちらも頭に残るフレーズですね。最初に和訳した人は天才です。

さて、パソコン向けCPUでは、世界シェア8割のほぼ独占状態の殿様商売です。ライバルには、ADM社がいます。2006年ごろに猛攻撃を受け、一時期シェアが5割ほどまで減る事件がありましたが、その後は反撃に成功し、今に至ります。

「パソコン向け」というところがミソで、モバイル向けはダメダメで2016年には撤退という醜態をさらしました。

現在パソコンの出荷台数は減少しており、スマートフォンやタブレットが増えているので、インテルも時代に取り残されたポンコツ側のIT企業といえます。

インテルのビジネスモデルは、垂直統合型といって、設計から製造まですべて自社で行うのが特徴です。メリットとしては、すべて自社でやるから開発がスムーズであることや、情報流出リスクが少ないことです。

かつて半導体業界は、ムーアの法則という言葉があり、「半導体の集積率は18か月で2倍になる」という経験則が有名です。これは、インテル創業者の1人ゴードン・ムーア氏が提唱したもので、これを現実とするために、半導体業界は熾烈な開発競争が始まりました。

???「ゴードン・ムーアじゃねぇよ」

いかに高性能な半導体を発明できるかが明暗を分けたので、垂直統合型のメリット生かし、インテルは勝ち続けました。しかし、現在は、高性能化よりも、ニーズに合わせたきめ細かな開発が求められています。

垂直統合型の反対は、水平分業型といって、それぞれ担当を分けて、最後に合体させる方法です。

垂直統合型が全部一人でやるなら、水平分業型は流れ作業です。

水平分業型だと、自分の分野に集中できるので、多種多様な製品が開発できるし、他社との組み合わせで幅を広げることができます。そして、モバイル向けCPUは、この水平分業型が主流です。そのため、1つの製品に複数の会社が携わっています。とはいっても、分野ごとのシェアは非常に高く、ほぼ独占状態です。

簡単に説明するので、流れ作業の順番に紹介します。

 

ARM社…スマホ向けCPUの設計図を作る会社。言わば流れ作業のスタート部分で、シェアはほぼ独占。

クアルコム社…スマホの通信に必要なチップセットの設計図を創る会社。流れ作業2番目。androidスマホは大体コレ。

台湾TSMC社…上記の設計図を元に実際作る。製造できる量がハンパなく、実質ここに頼むしかない。

 

高卒のシーゲル二郎の理解なので、だいたいの説明ということで勘弁してください。スマホの多くは上記3社の流れ作業でできたCPUを使っているのではないでしょうか。

インテルはパソコン向けしか能がないポンコツということです。また、移動通信向けのCPUなので、スマホだけでなく自動運転自動車などに上記のチップが使われるようになるため、今後の成長も期待できます。

もちろんポンコツインテルには関係ありませんが。

 

パソコン部品関係が半分を占めますが、データセンターの割合も意外と高いです。データセンターは、大規模通信に必要な施設のことですが、成長率の高い業界なので、インテル含め多くのIT企業が参入している激戦区です。

 

念のため伝えますがインテル本社はアメリカです。パソコンの製造場所がアジアに集中しているので、こんな結果です。そのため、アジアの景気に大きく影響されることになります。

しかし、大きな問題ではありません。なぜなら、アジアで商売をしているわけでなく、パソコンを作ってる会社に売っているだけだからです。例えアジア経済が崩壊しても、次の「世界の工場」に売るだけです。インドとかね。

 

半導体なので、景気に左右されがちです。リーマンショックではしっかりへこんでいます。インテルの業績が景気動向の参考になっていたこともありました。(現在はお察しください。)

その後の売上と純利益は追いついており美しいです。今後も増益見込みです。

 

垂直統合型モデルのため、製造に必要な設備も自社で保有しています。そのため、投資CFは結構かかります。しかし、営業CFマージンが40%近くあり、ぼったくりなので問題ありません。

 

リーマンショックで利益が激減しています。また、2009年と2014年は実は増配していません。ですが、過去17年間一度も減配していません。

どっちも普通に増配できたやん…

 

リーマン後は変動も少なく、退屈です。ポンコツIT企業らしいです。

 

現時情報(2017/9/2)

株価…35.09ドル
PER…13.45倍
配当利回り…3.11%
連続増配…2年

連続増配は2年ですが、過去の減配歴は17年間ありません。配当金の安定性は十分です。PERは14倍を切っており、非常に割安です。

インテルの売上はパソコンの出荷台数にかかっているといっても過言ではありません。しかし、数年前から右肩下がりで衰退しており、インテルも値上げで対応しようとしています。

しかし、インテルは殿様商売を続けてきたので、値上げをよく思わないユーザーも多いです。また、CPUそのものはブランド力より性能が大事ですから、値上げによる利益確保も長くはできないでしょう。

そのため、インテルの将来の暗さを市場は織り込んでいます。

パソコンの出荷台数減少は、もちろんスマートフォンやタブレットのせいです。ぶっちゃけ、大体の一般人なら、スマホやタブレットで十分です。シーゲル二郎も、家ではパソコンはあまり使いませんし。

しかし、仕事で使うにはパソコンでなければ話になりません。このブログももちろんパソコンで書いてます。スマホで書いたら地獄です。

つまり、パソコンの台数は減っても、需要がなくなるわけではないので、インテルが稼げなくなることもないと思います。もちろん売上減少は避けられませんが、殿様商売できる今のうちに、事業買収を進めて別の会社になってしまえばいいのです。

実際インテルも、データセンター事業を成長させており、数十年後はパソコンCPUの会社とはいえなくなっているかもしれません。

シスコシステムズ(CSCO)でもそうですが、現時点で高いシェアを取っている高収益事業があるなら、その湧き出たお金を生かせばいいんです。そのため、このインテルも、低い期待も相まって高いリターンが期待できると思います。

また、垂直統合型という時代遅れの戦略も、決して悪いわけではありません。反対に水平分業型を採用しているモバイル勢力の中では、なぜか下請けである台湾TSMC社がボロ儲けしています。通常であれば、設計図を作る側のARM社やクアルコム社がボロ儲けできそうですが、まともな数を製造できるのが台湾TSMCだけなので、価格決定力が強くなっています。

つまり、水平分業型は、たとえ横の業界トップだとしても、縦の力関係次第で、利益が上下してしまうということです。流れ作業をしているメンバーは仲間でなく、金だけでつながっているドライな関係です。

シーゲル二郎は、世界を支配するような企業に投資をしたいので、他社のイザコザに巻き込まれるような企業は嫌です。インテルであれば、良くも悪くも自社ですべて完結しているので、緊急事態でも柔軟に対応できそうです。

あ、フランチャイズは別ですよ。あれはただの主従関係ですから。

上記の理由から、「シーゲル二郎10種(妄想)」にも採用するほどの優良投資先だと思います。

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