インデックス投資は市場を歪める。それでもインデックス投資をするべき理由

つみたて次郎です。

突然ですが私はインデックス投資家です。当ブログの読者様も、インデックスファンドを保有している方が多いかと思います。

インデックスファンドを言葉で説明すると、「パッシブ運用を行い、特定の指数に連動するように設計されたETFや投資信託」となります。

ようするにS&P500やMSCIコクサイのような指数に採用されている銘柄を全部持ちますよということです。究極の分散投資ともいえる投資法です。

インデックス投資法最大のメリットは、必ず市場の平均リターンを得ることができることです。全部持っていれば当然平均になります。

また、株式というものは特定の爆益銘柄(去年だとBACATなど)が平均を大きく引き上げるため、平均値が中央値よりかなり上にくることになります。

投資における平均とは、確実に上位50%の中に存在する優秀な成績なのです。

しかし最近では、このインデックス投資を行う人が増えすぎることで、市場の価格調整機能が歪んでいるという指摘があります。

インデックス投資が有利であるといわれている理由の一つに、「市場仮説効率性」というものがあります。

世の中のニュースや出来事が瞬時に株価に織り込まれるため、いかなる分析をしても超過リターンを得ることができないという仮説です。つまり、アクティブ投資家で儲けることは不可能という極論です。

もちろんアクティブ投資家で安定的に儲ける人も一定数はいますから現実的ではありませんが、おおむね効率的だろうという意見が多いです。

そのため、大体正しいであろう市場に乗っかってリターンを得ようとするのがインデックス投資ということなのですが、みんながインデックス投資を行ってしまったら、誰も株式の分析をしなくなってしまうため、市場の効率性は下がってしまいます。

インデックス投資家が増えるほど市場の効率性は下がることになります。最悪、株式市場全体のリターンが悪化することにつながってしまいます。

ですが、インデックス投資が市場を歪めるとして、その歪みはインデックス投資家だけでなく、アクティブ投資家にも悪影響を及ぼすはずです。

市場がいくら歪み切ったとしても、インデックス投資の成績は必ず平均です。

市場が効率的でなくなっていくということは、すなわちアクティブ投資家の勝ち組と負け組の差がはっきりするだけです。

インデックス投資が市場を歪めリターンを下げてしまうのならば、アクティブ投資家全体の平均リターンも下がります。

これはまるで囚人のジレンマです。

みんなが合理的な行動をすることで、全体の利益を損なう状況になるというゲーム理論です。

みんながアクティブ投資家になり必死に株や企業を分析しまくれば市場は最大限効率化されますが、効率化された市場ではアクティブ投資家が設ける余地が小さくなります。

そこで誰かがこっそりインデックス投資をしようとすることで市場は歪み、結局みんなが損することになります。

みんながアクティブ投資(囚人のジレンマでいう黙秘)をすれば理想だけど、みんなが自分の利益を考え出すとインデックス投資(囚人のジレンマでいう自白)を選択してしまうということになります。

まぁ必ずしもインデックス投資(自白)をすれば最大限の利益が得られるとは限らないので厳密には違いますが、インデックス投資家の悪影響を全体が受けるという意味では似ています。

とはいえ、みんなが自白しているのに自分だけ黙秘しているのは絶対NGですから、例えインデックス投資が悪者だとしても敬遠する必要はありません。

インデックス投資が市場を歪めるという理論は、インデックス投資全体を批判するうえでは的を得ていますが、個人がインデックス投資をやめる理由にはなりません。

インデックス投資はモラル違反かもしれませんが犯罪ではありませんから、皆さん堂々と自白していきましょう(笑)

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囚人のジロウ

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