eMAXIS Slim 全世界株式(日本除く)爆誕!信託報酬は0.1296%!

つみたて次郎です。

現在インデックスファンド業界で無双状態ともいえる「eMAXIS Slim」シリーズですが、とんでもない新人が爆誕してしまいました。

多くは語りません。これをご覧ください。

 

 

eMAXIS Slim 全世界株式(日本除く)

信託報酬:0.15336%

2019年7月に引き下げで0.1296%

 

なぁ~に~?やっちまったな!

多くのインデックス投資家が待望にしていた、先進国株と新興国株を統括したインデックスファンドが登場しました。

これにより、インデックス投信業界に大きな激震が走ることでしょう。

信託報酬は0.1296%となっており、驚異的な低コストです。

連動指数は、MSCI ACWI Index(日本含む)となっています。

同指数に連動する商品には、「野村つみたて外国株投信」がありますが、信託報酬は0.2052%と負けていますので、これまで以上に厳しい環境に置かれたことになります。

また、日本株や小型株の有無で差があるとはいえ、楽天VTEXE-iつみたてグローバルにも最強の競合相手が誕生したことになります。

特に日本株式部分はひふみ投信などが好まれたりする事情もあるので、日本株はあえて自分で選びたいというニーズも相当あるはずです。

主要なインデックスファンド全体に大きな影響を及ぼす、まるでラスボスのような存在になりそうです。

また、販売会社である三菱UFJ国際投信㈱からは、同指数に連動する「eMAXIS 全世界株式(日本除く)」が既に販売されていますので、安定した運用が期待できそうです。

ちなみにSlimがついてない旧商品(通称:fat)版の信託報酬は0.648%ですので、今後はボッタくり商品というレッテルを張られることになるでしょう。

 

 

さて、先進国株+新興国株の組み合わせで信託報酬0.1296%というのは、他ファンドからすれば驚異的な低コストといわざるを得ませんが、いったん落ち着いて考えてみましょう。

同じくeMAXIS Slimシリーズから販売されている2つの商品を組み合わせることで、ほぼ同じ内容を自作することができます。

ファンド名 信託報酬
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.107892%
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 0.20412%

 

それぞれ先進国株・新興国株で圧倒的な低コストとなっています。これらを株式市場の時価総額に基づいた比率で組み合わせることにより、全世界株(日本除く)を再現できます。

現在、それぞれの比率は先進国株式が78.1%・新興国株式が12.9%になっています(2019/6/28現在)

 

上記のファンド2つをこの比率で組み合わせると、トータルの信託報酬は0.12031%となりました。

今回登場した「eMAXIS Slim 全世界株式(日本除く)」は0.1296%ですので、ほんの少しだけ節約できる感じです。

徹底して低コストを目指すなら、自分で先進国株と新興国株を組み合わせたほうが良いですが、ほぼ誤差といってもよい範囲ですし、時価総額を厳密にトレースできるというメリットは大きいです。

自分で組み合わせる場合、時価総額基準といえど細かい調整は必要ですからね。

ということで、満を持して登場してしまった「eMAXIS Slim 全世界株式(日本除く)」は、インデックス投資家にとっての希望、そして三菱以外の投信会社にとっての絶望となることでしょう。

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Slim次郎

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