DLN vs VYM②

シーゲル二郎です。

今回はETF対決の後編です。

必ず前編である①からご覧ください。

 

DLN vs VYM①

 

さて、「ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN)」と「バンガード・米国高配当株式(VYM)」のポートフォリオについて前編で解説しましたが、あまり差はありませんでした。

ここから明確な違いである配当利回りと信託報酬について解説していきます。

 

まずは高配当ETFを比較するうえで欠かせない配当利回りをチェックします。

現在の配当利回りは次の通りです。

 

DLN…2.28%
VYM…2.83%
(参考S&P500…1.75%)

 

DLNは利回りがS&P500を少し上回る程度しかありません。

DLNの場合は配当金さえ出ていれば採用されるので、市場平均より配当利回りの低いアップルやほぼ同等であるバンク・オブ・アメリカも含まれています。

その代わり、配当加重のためこれらの企業のウェイトは低めになります。

その一方VYMは採用条件として市場平均を超える利回りを要求するので、必然的に高配当な銘柄のみで構成されることになります。とはいっても、他の高配当系に比べればかなり緩い基準です。

 

その過程で、次のような憶測を立てました。

 

DLNは配当さえでてれば採用するけど、配当利回りが低いとウェイトが小さくなる。
→比率を調整するリバランス的な売買が多い?

VYMは高配当しか採用しない。株価上昇や減配に伴い配当利回りが市場平均を下回ったら除外。
→銘柄の採用、除外に伴う売買が多い?

 

シーゲル二郎のイメージでは配当加重型のDLNは売買回転率が高くなると思っていましたが、実際はVYMとほぼ変わりませんでした。(それぞれ10%前後)

裏を返せば、時価総額基準であるVYMに匹敵する低回転率であるということは、銘柄の入れ替えそのものは少ないということになります。

売買回転率がクリアできるなら、むしろ配当加重のほうが良い気がしてきました。

私がVYMが好きな理由は、幅広い銘柄を受け入れる包容力ですが、DLNはそれ以上でした。それはアップルの有無を見れば明らかです。

DLNの配当加重は、VYMよりもさらに進んだ高配当バリュー戦略に相応しい内容といえるでしょう。

ここから現実に覚めてもらいますが、信託報酬の差は忘れてはいけません。

DLNの0.28%とVYMの0.08%の差はなんと0.2%になります。信託報酬の0.2%の差は非常に大きいです。

上記で配当利回りの差による税制上のメリットについて述べました。配当利回りの差は現在2.83-2.28=0.55%となっています。

これに米国と日本の課税率約30%をかけると、約0.165%の差が生まれます。

つまり、税制上のメリットは信託報酬の差で全て吹き飛んでしまうどころかマイナスになってしまうため、DLNの致命的な弱点です。

コストが一緒ならば、単純に配当利回りの大きいVYMのほうが魅力的に感じてしまいます。

そもそもDLNとVYMは瓜二つなので、毎年DLNが0.2%以上アウトパフォームできると考えるのは少し無理があります。

長期間で考えた場合、VYMのほうがトータルリターンは勝りそうです。

DLNは内容だけで見ればVYMよりも優秀だと思っていますが、それに見合うだけの信託報酬とはいえないです。

とはいえ、DLNの信託報酬は今後十分引き下げ余地があると思うので、今後強力なライバルとして生まれ変わる可能性に期待しています。

 

 

さて、今回の記事で3本連続でDLNに関する記事を書いてきました。最近ネタがなく困っていましたが、DLNの存在に感動した結果、いつの間にか3記事分の文字がパソコンに打ち込まれていました。

このETFを紹介してくれた素人投資家-のぶ氏に感謝です。

おかげさまで、シーゲル二郎最後の記事として相応しい内容になったと思っています。

ブログはこれで終わりですが、読者の皆様の応援でここまで続けることができました。

名残惜しいですが、ここでお別れです。

さようなら。

 

シーゲル二郎

 

 

DLN vs VYM②” に対して 6 件のコメントがあります

  1. たけぼう より:

    おw
    ついに「いでこ二郎」ですか・・・

    ETFは回転率を気にしなくても良いですよ。
    投資信託はファンド内で売買がありますが、ETFにはありません。

    理由は、ETFは単に箱を売ってるだけで、箱の中身の訂正は外部委託してるからです。
    リバランスによる売買手数料で、ETF価格が下落する事はありません。

  2. シーゲル二郎 より:

    想像にお任せします(笑)

    売買回転率については、税金や手数料以外の所を考えています。
    売買回転率が高いということは、それだけ選別基準が厳しいことを意味しているので、不適当な売買が発生したり、いつの間にか内訳が違う内容になっていたりする点を心配しています。
    私は市場平均から割高株を除外しただけみたいなポートフォリオが組みたいので、低回転を重要視してます。
    とはいえ世間ではHDVが大人気なので、私のような人は少数派ですね。

  3. とっつぁん より:

    えぇ⁉やめちゃうの?もったいないね〜
    ブログ村で一番面白いのに残念!
    提督みたいにまた戻ってきなよ

  4. シーゲル二郎 より:

    暖かいコメントありがとうございます。
    騙してスイマセンでした。

  5. とっつぁん より:

    おぉ継続してて良かった!毎日2本キツかったら少しユルめでもいいから続けてください

  6. シーゲル二郎 より:

    昨日の記事で、1日1本に減らすことを宣言させてもらいました。
    最近は無理やり記事を書いている感じがあったので、少しユルめさせてもらいます。
    しばらく投資の勉強時間を増やしてパワーアップしたいと思うので、今後の記事にご期待ください!

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