ディアジオ(DEO)分析

シーゲル二郎です。

今回は、ディアジオ(DEO)を分析していきます。

蒸留酒メーカーで世界最大手です。生活必需品セクターに分類されています。

 

連続増配…?年

S&P格付…?

採用インデックス
・S&Pグローバル100

 

情報不足ですいません。イギリスに本社がある世界最大の蒸留酒メーカーです。とはいっても、蒸留酒メーカーは地元の企業が強く粒ぞろいなので、市場を支配するようなシェアではありません。

ADRでNY証券市場に上場しています。イギリス本社のため配当金への源泉徴収がないのがうれしいですね。

有名なブランドとしては、ウイスキーの「ジョニー・ウォーカー」、ビールの「ギネス」、ウォッカの「スミノフ」など多種多様です。特にスミノフは甘めなのでシーゲル二郎も好きなのですが、275㎜ビンが200円近くもする超高級品なので、普段は買えません(´;ω;`)

歴史的に不道徳銘柄(タバコやアルコール)は、高いリターンをもたらしました。投資家があまり積極的に保有したがらないので、割安に放置される期間が長かったのが理由です。

また、米国で過去最も長期リターンが高かったのは、タバコ企業のフィリップモリス(PM)でした。アルコール企業であるディアジオも、この経験則が今後も正しいなら高いリターンをもたらすことになります。

このくらいしか話すことがないのでデータに行きます。※今回のグラフはすべてポンドです。

 

生活必需品セクターの中では、アルコール企業は景気に左右されやすいといわれていますが、ディアジオの場合関係ないようです。

取り扱っているのが高級酒というよりは大衆向けの商品が多いので、不景気でもリーマンが愚痴をこぼしながら消費してくれるのではないでしょうか。ただしシーゲル二郎にとっては高級品です(泣)

グラフ自体は緩やかな右肩上がりでいうことなしです。

 

2014年は減少していますが、インドのユナイテッド・スピリッツ社を買収した関係かと思います。それ以外は極めて退屈です。今後も湧き出る現金を利用して買収を続けていく方針です。

営業CFマージンは25%に迫るほどで、高収益企業といえます。

 

ポンド建てですが、過去10年では連続増配できているようです。配当性向が上がっていますがむしろ今ぐらいでキープしてくれたほうがいいです。
参考記事「配当性向は高いほうがいい

 

自己資本比率が年々上昇しており、生活必需品セクターとしては珍しいです。他の企業ではマイナスになるまで借金してます(笑)

ROEが下がっていますが、自己資本比率の上昇によるものなので問題ありません。

 

現時点情報(2017/9/4)

株価…134.83ドル
PER…24.21倍
配当利回り…2.38%
連続増配…?年

ADRなので連続増配歴は不明ですが、少なくともポンド建てでは過去10年連続増配は確実です。PERは24倍と割高といえます。

アルコールは気に入ったブランドがずっと飲まれるため、一度定着した企業はずっと残り続けることが多いです。つまり、今後のシェアは緩やかにしか動かないということです。

ディアジオは、蒸留酒では現在世界トップですが、今後シェアが奪われる可能性は十分あります。しかし、奪われたとしても緩やかですから、それまでにしっかりお金を稼いで事業買収なり自社株買いしてEPSを伸ばしていけばいいだけです。

懸念としては、アルコール市場が成長産業ではないことです。若者の酒離れが先進国では進んでいるし、蒸留酒の売上が級成長していたインドでも、最近は伸びが鈍化しています。

そのため、あまり期待できない退屈な投資になりそうです。しかし、投資においては、安定した市場で戦う企業こそ穴場であり、アルコール市場はぴったりです。

難しいことは考えずに、人が増えれば飲む酒も増える。それだけで十分です。あとは株価が割高でなければOKです。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください