コングロマリットが高いリターンをもたらす理由

シーゲル二郎です。

なぜシーゲル二郎がコングロマリットを愛してやまないか語りたいと思います。

コングロマリットについて知りたい方は参考記事をどうぞ
コングロマリットとは

簡単に言うと関係ない複数の事業を持っている多角展開の企業のことです。中途半端な器用貧乏になってしまうことがあるので、投資家にとっては不利だといわれています。

米国株においては、資本財セクターに含まれる産業機械製造企業のことを指すことが多いです。そして、具体的なシーゲル二郎お気に入りは次の通りです。

 

スリーエム(MMM)

エマソン・エレクトリック(EMR)

ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)

ドーバー(DOV)

 

この4つはすべて資本財セクターであり、幅広い事業展開しているコングロマリットです。一言で言い表すのは難しく、「BtoBの産業機械製造企業」以上のことは説明できません。

これらが含まれる資本財セクターのコングロマリットが、長期投資家から嫌われている理由は次の通りです。

 

●バフェット氏の「理解できない企業には投資しない」の典型的な例で、事業が複雑で理解できない。

●ジェレミー・シーゲル氏の調べでは、資本財セクターはリターンが低かった。

●景気に左右されやすく、株価変動が比較的大きい。

●資本財セクターは歴史的に設備投資がかさむことで株主利益を損なってきた。「資本を食う豚」のモデル。

●連続増配企業が多いが、配当性向が低く、配当金再投資によるメリットが薄い。

●景気に左右されやすく、株価変動が比較的大きい。

●株価変動が多く配当利回りはあまり高くないので、配当金暮らし人にとっては微妙。

●時代遅れの製造業が中心であり、利益率はあまりよくない。

●BtoBが多いので、ブランド力でぼったくることができない。

 

このようにさまざまなポンコツ要素を持っているため、嫌われています。しかし、これらのうち事実とは言えない部分も結構あります。長期投資で最も重要とされる、フリーCFを表したグラフを載せます。

 

見てください。どれも不景気なんて関係ないし、設備投資を表す投資CFも少なく、フリーCFは十分生み出せています。営業CFマージンはスリーエムを除けば15%を下回っており、決して高収益ではありませんが十分です。

実際上記で避けられている理由のうち、その多くはたいした問題ではありません。もう一度理由を載せます。

 

●バフェット氏の「理解できない企業には投資しない」の典型的な例で、事業が複雑で理解できない。

●ジェレミー・シーゲル氏の調べでは、資本財セクターはリターンが低かった。

●連続増配企業が多いが、配当性向が低く、配当金再投資によるメリットが薄い。

景気に左右されやすく、株価変動が比較的大きい。

資本財セクターは歴史的に設備投資がかさむことで株主利益を損なってきた。「資本を食う豚」のモデル。

株価変動が多く配当利回りはあまり高くないので、配当金暮らし人にとっては微妙。

時代遅れの製造業が中心であり、利益率はあまりよくない。

BtoBが多いので、ブランド力でぼったくることができない。

 

上記のうち、●2つは反論できませんが、2つはこれらの企業には当てはまりません。投資CFも少ないし、リーマンショックでも十分持ちこたえています。株価変動が大きいのは事実ですが、株価変動が大きいこと自体は長期投資に不利ではありません。

株価変動が激しいため、短期投資家にはそこそこ人気があります。短期投資家は、景気後退期には真っ先に売るため、景気敏感株(ということになっている)コングロマリットもがっつり下落します。

そのため、下支えがなく、企業価値より割安まで下落することも多々あるでしょう。もちろんその逆もあり得ますが、ドルコスト平均法で積立するなら、割安と割高を繰り返してくれたほうがむしろ有利です。
参考記事「高ボラティリティは味方だ!

また、3つは、しっかり利益や配当金が出ていれば問題ないことです。むしろ、期待がかからず割安で放置されれば、むしろ高配当みたいなものです。また、利益率は赤字にならないための保険にすぎず、ずっと黒字なら低利益率でもいいです。

株式投資は会社を買う行為ですが、あくまで「時価」で買うのであり、人気が集まれば割高になります。コングロマリットディスカウントなんて言葉もあるんですから、安く買えればそれだけで有利です。

これだけ長期投資家・配当暮らしの人に避けられる理由があるのですから、割安で放置される可能性は非常に高いと思います。しかし、実際はそこそこの利益でそこそこの連続増配なのですから、成長の罠をさけて配当金再投資ができそうです。

バフェット派、シーゲル派、配当暮らし派に嫌われているのは、むしろメリットです。投資家の低い期待と、実際はそこそこの利益と配当というギャップが、高いリターンを生み出すと信じています。

ゼネラル・エレクトリック「俺もいるぞ」

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