キャタピラー(CAT)分析

シーゲル二郎です。

今回は、キャタピラー(CAT)を分析していきます。

建設重機で世界シェア1位の巨人です。

 

連続増配…23年?

S&P格付…A

採用インデックス
・NYダウ
・S&Pグローバル100
・S&P500

 

事業内容は猫も芋虫も関係ありません。ショベルカー、ブルドーザーなどの建設重機で世界1位です。いわゆる「働く車」を製造しています。

建設現場でよく見かけると思います。男のロマンですよね。ちなみに世界シェア2位は日本の小松製作所で、この2社で大きなシェアを握っている寡占市場です。

 

日本では、青いマークの「KOMATSU」のほうが有名ですね。日本企業にしては珍しく、海外展開に積極的で、特にアジア地域に強みがあります。品質の良さに定評があり、高収益企業でも有名です。上記のキャタピラーに負けず劣らずの優良企業で、数少ない投資に値する日本企業株といえます。

出典「建設機械メーカーの世界シェア(YOU TUBE)

1位のキャタピラーと2位のコマツが圧倒的シェアを握っています。現在、コマツがキャタピラーのシェアを少しずつ奪っており、珍しく米国企業が追い詰められているパターンです。キャタピラーは北米に強く、コマツはアジアに強いと棲み分けがされています。

 

建設現場で作る機械のほかに、石油や鉱山を掘るため重機も製造しています。見た目は工事現場のやつと同じですが、サイズが桁違いに大きいです。タイヤが人の背丈の何倍もあったりして、まさに漢のロマンです。また、機械が故障してしまうと作業に支障が出てしまうので、予備部品の保管やアフターフォローが欠かせず、販売してすぐ終わりという商売ではありません。

キャタピラーは手厚いサポートで信頼を得ており、ブランド力を磨き続けてきました。創業1925年の老舗企業で、今後も繁栄していくのではないでしょうか。

全体で見れば大型重機製造業がほとんどで、みんなのイメージ通りのコテコテの資本財セクター企業です。

 

あくまで北米がメインですが、多国籍展開も十分できています。アジア太平洋の行方が今後のキャタピラーVSコマツの勝負を決めるでしょう。

 

リーマンショックで利益激減の典型的な景気敏感株です。売上は右肩下がりで減少中で、2016年は若干の赤字になってしまいました。今後はトランプ大統領のインフラ事業拡大により業績は期待されています。

 

営業CFマージンは直近では15%近くあり、収益性は十分高いです。しかし、重機は単価が高いため、安定して買われるものではありません。また、エネルギーや鉱山資源の価格が高い時は掘りたい企業が多いのでよく売れますが、逆に価格が安いとには誰も買わなくなってしまいます。

景気変動による振れ幅が大きいのは要注意です。

 

2016年は赤字です。利益もバラバラです。2013年に減配しているように見えますが、キャタピラー公式ホームページでは23年連続増配となっていたので、グラフが間違っている可能性が高いです。グラフのデータ元はモーニングスター社です。
外部リンク「Caterpillar
外部リンク「morningstar

配当金は無視するとして、利益のバラツキが激しく、投資タイミングを間違えるとヤケドしそうですね。

 

自己資本比率が20%しかなく、意外と低い印象です。ROEはお察しください。

 

現時情報(2017/9/8)

株価…117.77ドル
PER…27.87倍
配当利回り…2.65%
連続増配…23年?

PERは27倍越えと高めです。配当利回りは約2.7%と標準的ですが、トランプ相場前では4%を超えていたので魅力はありません。直近では大きく右肩上がりであり、今買うべき株ではありません。NYダウの中ではトップクラスに価格変動が激しい難しい株です。

建設や資源開発は、今後新興国の発展のために必要であり、先進国であっても需要はなくなりません。世界中の土地に建物が建ってすべての資源が掘られるなんてことは我々の生きているうちにはないでしょうから、そういった意味では安泰の業界です。

特に資源開発に使うほうはサイズが異常にでかく、部品一つ作るのにも運ぶのにも莫大なコストがかかります。そのため、現時点ではキャタピラーとコマツの独壇場といってもいいです。業界そのものは古臭いですが、IT技術を駆使し、世界中で稼働している機械の場所を調べたり、ローンが未払いの機会を動かないようにしたりといった技術も取り入れられており、機械もどんどん進化しています。

日本の小松製作所は、最近までROEが10%を超えていたり、海外売上比率が8割近いといった、日本に多く存在するポンコツ企業とは一線を画した優良多国籍企業です。そのため、キャタピラーは若干劣勢ではあります。しかし、2社による寡占市場であるので、競争は緩やかでしょう。

問題は、新興国の景気や、石油や鉱山資源の価格です。景気が悪ければ建物が建てられないので、機械も必要ないし、資源価格が安ければだれも掘らないので同じく売れません。これは、コマツも同様であり、2社はライバルというより運命共同体といったほうが正しいかもしれません。重機の需要が全てです。

 

原油安で苦しんでいた、トランプ相場前の時が絶好の買い場でした。一般的には、キャタピラーのような株は長期投資に向いておらず、不況に仕込んで好況に売る短期投資が向いていると思われています。しかし、みんながそう思っていれば長期投資でも報われるかもしれません。短期投資家が多いということは不況の時の下支えがないので、企業価値より下落する可能性は高いです。そのため、下落した時にがっちりつかんで離さないという方法でも十分なリターンを得られると思います。キャタピラーのような市場を支配している老舗企業であればなおさらです。

総合的にクセは強いですが、NYダウに相応しい優良企業です。あと2年で連続増配25年なので、貴族の資格も得ます。データはあまり褒められませんが、ビジネス内容が好きな企業なので、早く椅子に座ってほしいです。もちろん減配したら即切り捨てますが。

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