米国債の金利が上昇中!債券に投資するべきか?

つみたて次郎です。

ここ最近、米国債の金利が上昇しています。

米国債とは、言わばアメリカ政府に対する借用書であり、あらゆる金融資産の基準ともいえる代物です。

特にその中でも米10年債の利回りは長期金利と呼ばれ、米国のみならず世界中の投資家が注目している非常に重要な資産クラスです。

単純な重要度でいえば、NYダウやS&P500を超えるといっても過言ではありません。

そして現在、米10年債の利回りは約2.9%となっています。米10年債を現物で保有すれば、単純計算で10年後に129%になって帰ってくることになります。

日本国債の利率がほぼ0%付近であることを考えると非常にお得に感じますが、為替やインフレにより打ち消されるため、期待できる円建てリターンは理論上日本国債と同等になります。

参考記事「外国債券不要論を発表する!

現在米国の長期金利は上昇傾向にあり、ゴールドマン・サックス(GS)の分析によると、今後半年の間に3.5%で上昇すると予想されています。

外部リンク「米10年債利回りは3.5%に達する、半年内に-ゴールドマン(boomberg)

この長期金利が上昇すると、真っ先に売られ始めるのがドル建ての高配当株です。

米国債は、償還期限まで保有していれば確実に元本と利息を得ることができます(米国がデフォルトしない限り)

現在の2.9%という数字は、ちょうどつみたて次郎が愛してやまない「バンガード・米国高配当株式(VYM)」とほぼ同じです。

しかし、株式の場合価格変動リスクがありますから、ある程度高い利回りが要求されます。もし無リスクで2.9%の利回りを得られるなら、誰も株なんて買わなくなるので需要が下がります。

まとめると、金利の上昇はVYMなどの配当利回りの高いETFや株式などにはネガティブに働くということになります。

先日米国のディフェンシブ株が市場平均並みに下落した原因の1つと思われます。

参考記事「米国ディフェンシブ株の時代は終わった!

シーゲル派にとっては仕込み時に過ぎませんが、しばらく寒い季節が続くことは覚悟しましょう。

さて、長期金利が上昇していることにより、債券の魅力が増していくことになりますが、長期投資家はいったい何をするべきでしょうか?

つみたて次郎の場合、そもそも債券は眼中にありません。

参考記事「株式100% or 債券0% あなたはどっち派?

つみたて次郎は理屈抜きで債券嫌いという珍獣ですので、ここから先の話はかなりバイアスがかかっています。予めご了承ください。

まず、株式と債券のリターンを考えてみます。債券は株式に比べ、価格変動幅が緩やかです。

企業の業績等に左右される株式と違い、債券は発行元がデフォルトしない限り確実に利息や元本を受け取ることができるからです。したがって、一般的に債券は低リスクとされています。

もし株式と債券のリターンが一緒であった場合、誰も高リスクな株式を保有しなくなるので、株価は下がります。そのため、株式のリターンは結果的に高まります。

構造的に、債券のリターンは株式を超えないようになっているため、長期間におけるリターンは株式に大きく劣後します。

そして、債券の弱点としては、なんといってもインフレです。名目でドルが増えても、それ以上に物価上昇幅が大きければ購買力ベースでは損をしています。

米国の場合、債券のリターンは時期によって大きくバラツキがあるため、長期投資する場合のシミュレーションが難しいという弱点があります。

参考記事「投資期間とリターン

米国株は何十年単位で保有すれば、多少の差はあっても年率7%前後になりますが、債券の場合は実質リターンがマイナスなってしまったこともあります。

長期金利上昇により債券の絶好の買い場が訪れたとしても、その債券が長期で株式のリターンを超える可能性は極めて低いです。

少なくとも現在まで、最悪のタイミングで買った米国株は最高のタイミングで買った米国債と互角です。

したがって、シーゲル教授やシラー教授の教えに基づき株式100%またはそれに近いポートフォリオを組んでいる人は、金利動向を気にせず今までと同じポートフォリオを維持し続けるだけでよいと思います。

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債券0%

米国債の金利が上昇中!債券に投資するべきか?” に対して 2 件のコメントがあります

  1. VT太郎 より:

    債券利回りが良くなっても、為替リスクを抱えてまで持ちたくないという心情的なものしか自分は持ち合わせていませんでしたが、
    次郎さんの理論に裏づけされた債券不保有論には真面目に心打たれました。

    ただ、それでもインデックス投資の大家たるバンガードが株式60%:債券40%の有効性を継続して唱えている以上
    生活防衛資金とは分けた上で、債券見合の現金をポートフォリオ内で維持する方針は続けようと思います。
    自分の場合株式70~80%:現金30~20%のリスク取りすぎ感もありますが、暴落相場や60~70年代に類似する冬の時代が訪れたときは叩きのめされるでしょう…。

  2. つみたて次郎 より:

    株式60%:債券40%のポートフォリオは、シャープレシオが最善になりますね。
    結局、自分が何を求めるかによって比率は変わってきますね。
    債券部分を現金で持つのは私も共感できる考えで、今はフルインベストメントですがゆくゆくは株式+現金でポートフォリオを組んでいく予定です。

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