アップル(AAPL)分析

シーゲル二郎です。

今回は、アップル(APPL)を分析していきます。

iPhoneで有名な説明不要の世界的企業です。

 

連続増配…5年

S&P格付…AA+

採用インデックス
・NYダウ
・S&P500

 

あなたのスマホにリンゴのマークがついていたらそれはiPhoneであり、アップル製品です。(パチモンは除く)

また、パソコンのMac、タブレットのiPad、音楽プレイヤーのiPotなどでも有名です。子供からお年寄りまでみんな知っているのではないでしょうか。

創業者はあのスティーブ・ジョブズ氏であり、2011年に亡くなってしまいましたが、間違いなく世界の歴史を塗り替えた偉大な人物だといえます。アップル社のライバルはもちろんマイクロソフト(MSFT)であり、創業者ビルゲイツとは熾烈な(パクリ)争いをしていました。

スティーブ・ジョブズ氏の信念は、妥協せずにシンプルを目指すことであり、シーゲル二郎も目指していきたいです。(ビルゲイツとは大違い)

事業内容も非常にシンプルで、次の通りです。

出典「ZDNet

マイクロソフトの時と違ってシンプルで美しいグラフなので、わざわざ和訳する必要もありませんでした。利益のほとんどはiPhoneからきています。初代iPhoneが発明されたのが2007年なので、まだ10年ほどしかたっていないにもかかわらずアップル社全体の運命を握る存在になっています。

マック、アイパット、アイチューン、アイクラウドも現時点ではおまけみたいなものです。バリバリiPhoneで稼ぐ企業です。

これだけ事業が偏っているにもかかわらず、時価総額は約90円と全上場企業のうち最大です。民間企業で最も大きい会社なのに、ほぼ1つの製品の利益で成り立っています。

iPhoneそのものはただの携帯電話であり、他社でもたくさん販売されているし、スマートフォン事態も半分娯楽製品みたいなものです。普通の商品1種類を売るだけで世界一の企業になっているのですから、いかにiPhoneが素晴らしい発明であったかが分かります。

スマートフォンの現在のシェアは次の通りです。

出典「Counterpointresearch」

1位は韓国のサムスン電子です。「ギャラクシー」ブランドが有名で、最近ではノート7が発火するトラブルがありましたね(笑)

そして最近2位だったアップルを追いついたのが、中国の華為技術(Huawei)です。安くて性能がよく、デザインが(iPhoneのパクリで)かっこいいため、現在急成長を遂げています。シーゲル二郎のスマホも2代続けてファーウェイを愛用しています(泣)

スマートフォンメーカーそのものは、シェアの奪い合いが激しい激戦区です。アップル社のシェアも、低下傾向にあります。しかし、iPhoneの強みはシェアではありません。

2016年のデータでは、スマホ業界全体の利益のうち約80%がiPhoneだったといわれています。

2016年では、iPhoneのシェアは2割弱にすぎません。それにもかかわらず、利益の8割を得ているのです。

とんでもないぼったくり利益率です。

iPhoneとそれ以外ではまさに月とスッポンであり、業界1位のサムスンですら話になりません。

アップル社のiPhoneと他社のスマホは商売上全く違うものと思ったほうがいいかもしれませんね。

世界シェアでは現在2割を切っていますが、日本ではバカみたいに実質無料でバラまかれたので企業努力が実り、iPhoneのシェアは7割近くになっています。

iPhoneが高級品でないのは日本だけです。日本市場のローカル具合にはうんざりします。

シーゲル二郎の周りもandroidからiPhoneに乗り換える人が多くてかなC

 

(マイクロソフトと違って)多国籍展開は素晴らしいです。中国市場にも食い込んでいます。しかし、中国製はファーウェイ、シャオミ、ZTEなど、安くて高品質なスマホメーカーが台頭していおり、激戦区です。

iPhoneのブランド VS 中華のコスパ の勝負になりそうです。

 

iPhoneが発明されたのが2007年ですので、ちょうどこのグラフの左端です。アップルの創業は1977年ですが、利益で見れば最近成りあがってきた企業といえますね。今後の見通しは横ばいです。

 

営業CFマージンは30%越えで超高収益です。iPhoneのヒット後はものすごい勢いで増収増益です。投資CFも少なく済んでいます。

 

配当を出すようになったのはつい最近なので、あまりコメントはなしで。

 

ROEは40%もあり素晴らしいです。自己資本比率が下がってきていますが問題ないレベルです。

 

現時情報(2017/9/8)

株価…161.26ドル
PER18.34倍
配当利回り…1.56%
連続増配…5年

2013年の60ドルから3倍近くまで上がっています。配当利回りは低いので魅力はありません。PERは18倍と、業績を考えると割安です。iPhone売上の鈍化が重く見られているのでしょうか。

iPhoneのビジネスモデル自体は素晴らしいです。ですが、決してシェアは高くないし、あくまでアップルブランドによる高付加価値であるため、一時的な流行ともいえなくありません。(だとしてもロングトレンドではありますが)

ただ、iPhoneを使った人は、次に買う機種もiPhoneの可能性が高いので、優良顧客が多いのは大きな強みです。(信じる者と書いて儲ける)

それを踏まえても、たった一つの娯楽品で企業が成り立っているのは大きなリスクであり、アップル=iPhoneの会社といってしまってもいいかもしれません。もちろん最近ではicloudやiTunesなどのソフトウェアに力を入れていますが、全体に占める割合はわずかです。

また、2016年からはアップルペイという決済サービスにも参入しており、電子マネー業界にも殴り込みをかけています。しかし、アップルの場合、スマホシェアが低いので、ネットワーク効果が得られないような気がします。上記のオンラインサービスや、決済サービスは顧客が多くなければ始まらないので、そういった意味ではアップルは不利な立場のスタートといえます。

この分野では、高いシェアを誇るグーグルやアマゾンのほうが有利だと思っています。

まとめると、アップルは今後もしばらくはiPhone中心のハードウェア企業として君臨すると思います。現状、アップルほど成功したハードウェア企業はあまりありません。ポンコツIBMは完全にハードから撤退しており、IT企業の多くは収益性が高いソフトウェアを中心とした事業再編を行っています。その中で、圧倒的ブランド力で鉄の塊を売り続けるアップルは今後も生き残る可能性は高いのではないでしょうか。

シーゲル二郎はビジネスモデルと製品が好きでないですが、優良企業であることは認めざるを得ません。

 

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